寝具とは、一生を連れ添うパートナーでもあります。
人生の中で睡眠が占める割合は、およそ3分の1。眠っている時間も、大切な人生の一部であると言えます。
大切な時間だからこそ、より快適にサポートしたい。
私たちのお届けする商品はすべて、ヨーロッパ寝具メーカーと共に開発したもの。
彼らの持つ豊かな伝統や独創性をそのままに、肌触りや風合いなどを日本の皆さま向けに優しく仕上げています。
羽毛選びから縫製に至るまで細部にこだわった逸品だからこそ、より快適でより長くお使いいただける。
私たちの商品にはそんな想いが込められています。
ベッテンスタジオ 羽毛ふとんへのこだわり
01 羽毛はグースを使用
ベッテンスタジオの羽毛ふとんは
アイダーダックダウン以外は、全てグースを使用しています。
羽毛ふとんに使用されるダウンは、主にダック(アヒル)とグース(ガチョウ)があります。一般にグースはダックより羽毛(ダウンボール)が大きく、パワーがあり、かさ高性に優れています。
そのため、グース1.1kgと同じかさ高性をだすのに、ダックの場合は約1.3kgの羽毛が必要になります。また、ダックはグースに比べ暖かい地域に生息しているため独特の<臭い>があり、湿度の高い日本ではグースが適しています。
マザーグースについて
ヨーロッパには、「マザーグース」という言葉は存在しません。日本独特の表現になります。
一般的な羽毛ふとんの「マザーグース」表示は、2つどちらかの意味で使用されています。
●飼育期間の長い(2年以上)親鳥の羽毛を指している場合
●グースの中でも特に良質な羽毛を称している場合
しかし、親鳥の羽毛であることを検査し証明する方法はありません。
どの程度、高品質な羽毛を「マザーグース」と表示するかについても規定はなく、各メーカーによってさまざまです。
弊社も親鳥に対しては「マザーグース」と表示しておりましたが、
親鳥の羽毛だと明確に証明する方法がないため、お客さまに誤解を与えず正しい情報をお伝えするため、
今後は全ての表示から「マザー」を削除していくことになりました。
※以下の製品に関しましては、現行ラベルは「マザーグース」と表記してあります。(2018年2月)
本掛け(モニカ) 合掛け(モニカ)
その他の製品に関しましては、削除済みです。
飼育期間の長い親鳥の羽毛を使用したふとんは、
農家での飼育量が限られていることや採取規定が厳しいことなどから
ふとんを作るほどの羽毛を採取するのが難しいため高額な製品になりますが、
すべての飼育期間の長い親鳥の羽毛が高品質とは言えないため、
ご購入の際には、ダウンパワーや側生地など総合的に判断していただくことをおすすめします。
02 ダウンパワー440dp以上の寒冷地の羽毛を使用
ベッテンスタジオの羽毛ふとんは
〈生息地域(産地)〉ポーランド、ハンガリー、ドイツ、チェコなど
〈採取時期(季節)〉春刈りとられた羽毛
〈飼育期間〉3ヵ月以上
ダウンパワー440dp以上の良質な羽毛を使用しています。
ダウンパワーの数値は、下記のオーストリアにあるIDFB(国際羽毛協会)に登録されている
公正な公的認定検査機関で検査を受けています。
◎一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター(QTEC)
◎一般財団法人 カケンテストセンター
◎IDFL(International Down and Feather Testing Laboratory)スイスにある世界を代表する羽毛の試験監査機関
羽毛の質は、〈生息地域(産地)〉〈採取時期(季節)〉〈飼育期間〉によって決まります。
- 生息地域(産地)
- 羽毛は寒暖差の激しい寒冷地で育った水鳥から採取されたものが良質とされています。
厳寒地で育った水鳥は、寒さから身を守るためにより保温力の高い羽毛をたくわえるため、
羽毛(ダウンボール)が大きくパワーがあり、保温力にも優れています。
- 採取時期(季節)
- 同じ水鳥、同じ産地であっても、羽毛は採取する時期により質が異なります。
厳しい寒さを越し、夏の羽毛に生え変わる前の春の羽毛は、
一年のうちで一番ダウンボールが大きく、弾力性・保温性に大変優れています。
- 飼育期間
- 飼育期間の長さとダウンボールの大きさは比例します。
成熟した羽毛を採取するには、80日以上の飼育が必要とされています。
ダウンパワーとは…
羽毛1g当たりの体積(㎤/g)を計測して数値化したものです。数値が高いほど「ふっくらとした」良質な羽毛ということになります。
計測方法はJIS(日本工業規格)で定められています。方法は、スチーム法で前処理した羽毛30gを、内径29cmのシリンダーに自然落下させ、その上に荷重用円盤94.3gを乗せます。2分間重さを加えた後、円筒の底から円盤までの高さを計測して1g当たりの「体積」を算出します。
03 高いダウン率
ベッテンスタジオの羽毛ふとんは
90%〜95%の高いダウン率を採用しています。
羽毛ふとんの中身は、ダウンとフェザーの2種類が入っています。一般的には、ダウン率90%以上が高級品、95%が最高級品と言われておりダウン率が高いほど、軽くて暖かな羽毛ふとんになります。「ダウン率90%の羽毛ふとん」はダウン90%と、フェザー10%が詰められているという意味になります。
04 再生羽毛未使用
再生羽毛は一切使用せず、オリジナル(新品)の羽毛のみを使用しております。
羽毛はドイツの羽毛メーカー(カールスルカ社)が飼育農場から直接買い付けたものを使用し、
産地が明確に証明されたヨーロッパ産の高品質羽毛のみを使用しています。
ヨーロッパ(とくに寝具先進国であるドイツ)では、羽毛ふとんの普及は一人一枚以上といわれています。
その中には、リサイクル(オリジナルでない)羽毛を使用した製品も多く販売されています。
ドイツでは、リサイクル羽毛を使用している場合、価格が非常に安く一目でリサイクル羽毛を使用しているものだとわかるようになっており、一つの製品カテゴリーとして認知されています。
日本においては、リサイクル羽毛の認知度も低く、製品情報だけでは羽毛がリサイクルか新品かを判断することができません。今後は、リサイクルか新品かが明確にわかるような規制や認証が必要と考えます。
05 最高級の綿100%の側生地
全てのふとんに、羽毛の質を最大限に活かせる最高級の超長綿を使用しています。
番手は80番手〜150番手(打込み本数365〜485)を使用し、軽くてしなやかな肌触りを実感していただけます。
羽毛を包み込む生地のことを側生地(がわきぢ)と言います。 この側生地も羽毛ふとんを選ぶ際には、重要な要素のひとつになりますが、 一晩に何リットルもの汗をかくといわれる寝具には、やはり通気性、吸湿性のある綿100%の生地が最適です。 さらに、より快適にご使用いただくためには、80番手以上の軽量で柔らかな生地を使用することも大切です。
番手とは…
番手とは、紡績糸の太さを表す単位で重さ1ポンド(約454g)で長さ840ヤード(約768m)のものを1番手といいます。
50番手、60番手、70番手、80番手というように数字が大きくなるにつれて、細くて軽い糸を使用しており
柔らかでしなやかな生地となります。
打ち込み本数とは…
生地1インチ(2.54cm)四方の中に織り込まれているタテ糸とヨコ糸の合計本数のことです。
打ち込み本数が多いということは、それだけ細い糸を使用しているということで、生地の密度が高くなり、
柔らかく、しなやかで肌触りの良い生地になります。その上、耐久性にもすぐれ、ダニの侵入を防ぐ効果もあります。
しかし、打ち込み本数があまりに多すぎると生地が重くなってしまうので、
羽毛ふとんの側生地として使用する場合にはバランスが重要になります。
ダウンプルーフ加工とは…
羽毛ふとんから羽毛(ダウン)が吹き出さないように、側生地に行う特殊な加工のことを言います。
ローラーの圧力とスチームで熱を加えながら、糸と糸の隙間を狭めます。
打込み本数の多い生地ほど少量のダウンプルーフ加工で済むため、通気性に優れた柔らかい側生地に仕上がります。
06 身体にフィットする非常に細かなキルティング
一般的な羽毛ふとんよりも細かなキルティングなので、より身体に密着し、寝返りの際にも温かさを逃しません。
細かなキルティングは羽毛の偏りを防ぐので、保温力も高く、常に均一に羽毛が入った状態でご使用いただけます。
また、本掛けと合掛けは羽毛の特性と質を最大限に活かすため、保温力と通気性を兼ね備えた立体キルトを採用しています。
羽毛ふとんのキルティングにはさまざまなものがありますが、一般的に使用さているキルティングは3種類あります。
平キルト
表と裏の生地を直接縫い合わせてあるので縫い目の部分はダウンがない状態になります。そのため、熱が逃げやすく立体キルトに比べ保温力は低くいので、本掛けや合掛け向きではありません。
立体キルト
表と裏の間にマチがあります。高さが出るので、ダウンのふくらみを邪魔せず、羽毛が全面に行き渡ることができます。そのため、身体との密着度も高く、熱が逃げるのを防ぐので保温力があります。通気性、保温性が優れているので、本掛けや合掛けに最適なキルティングです。
2層キルト
2層キルトはキルトを上下2層に分け、上下で互い違いのマス目があります。立体キルトより、保温力は高くなりますので、厳冬の地域でのご使用に向いています。しかし、中間の生地分の重さが増し、通気性が悪くなりますので、羽毛の品質の良さを活かしきれないキルティングになります。
07 衛生管理の行き届いた製造工程
品質管理が徹底しているドイツのカールスルカ社で羽毛の選別から洗浄、縫製までを行います。
カールスルカ社との30年来の共同作業によりさらなる質の向上に努め、
より安心してご使用いただける羽毛ふとんを提供できるよう力を尽くしております。
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洗浄ライン
原毛の質によって洗浄機を使い分け、徹底してゴミと臭いを除去しています。
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乾燥と選別
洗浄した原毛を乾燥させ、除塵します。そこから、フェザー・スモールフェザー・ダウンに選別します。
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選別機
選別したダウンを、ドイツのロルヒ社の選別機を使用し、さらに高い精度でダウンを選別します。
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縫 製
細かいキルティング(肌掛け)は熟練の職人による繊細な手作業で、丁寧に縫製しています。
羽毛のプロフェッショナル カールスルカ社
ドイツの東南に位置する古都レーゲンスブルク近郊で1880年から4世代に渡り羽毛を取り扱ってきました。
1,200㎡の面積をもつダウン・フェザーの寝具工場と、2,000㎡の倉庫を所有し、原毛に対する絶対的な知識をもとに、羽毛の選別から洗浄、縫製まで全ての工程を自社で行っています。
08 すべての方に安心してご使用いただくための審査
敏感肌の方やハウスダスト(ダニ)アレルギーをお持ちの方にも安心して肌に触れることができるように、
ベッテンスタジオでは、2つの検査「Oeko-TexStandard100(エコテックス)」と
「NOMITE(ノーマイト)」を基準に厳しい審査を通しています。
Oeko-TexStandard100(エコテックス)とは…
繊維製品のエコラベルとして、安全性を保証する唯一の国際規格です。このラベルの付いた製品は、人体に危険を及ぼすレベルの有害物質(発がん性やアレルギー誘発染料など)は使われてはいない、ということの保証が得られます。
NOMITE(ノーマイト)とは…
ヨーロピアン ダウンアンドフェザー アソシエーションが発行しているトレードマークです。このマークは、ドイツ工業標準規格のPAS1008を満たしている証明となります。これはダニが生息しにくく、側生地の織り方がダニやハウスダストが中に入りにくいバリアー効果を持つ証明でもあります。
皆さまの大切な人を守るために、厳しい審査をクリアした製品のご使用をおすすめします。